本屋好きの日常

BOOKSHOP LOVER=本屋好きの日記

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DVD:東のエデン 劇場版 1・2

 劇場版を1、2両方観たので感想を

 面白かった~
 特に最後の主人公と元官僚のセレソンが話すシーン、東のエデンの社長がミスターアウトサイドと話すシーンはかなり面白かった



 とりあえずわからない人のためにとりあえず東のエデンの設定をまず説明する


ペタしてね

 まず、同名のアニメ版が12話で放送されてそれの完結編という形で今回の劇場版1、2があるんだけど


 大まかな設定は以下の通り


・謎のミスターアウトサイドという人が12人の人間(セレソン)を選んで、彼らに100億円づつとその金額の範囲内なら何でもできるコンシェルジュ「ジュイス」につながる携帯電話を渡した

・それで、それを使って日本を良くしてくれという依頼をミスターアウトサイドがする

・ただ、一番始めに良くしたと判断したものが出た場合は他のものはみんな殺されるし、100億円使い切った場合や使用法があまりにも関係のないものに偏っていた場合も殺されるという条件が課される

・各セレソンは条件のせいもあり、それぞれの思惑を持って「日本を良くするために」行動して行く

・で、主人公は記憶喪失の状態でヒロインと出会って、自分の記憶と日本を良くする答えを探していく、というもの

・ちなみに「東のエデン」というのはヒロインが所属している企業サークルが運営している「セカイカメラ」のようなARシステム


 で、この「東のエデン」という作品は、ニートなど若者を巡る問題を主題としていて、その原因はやはり「日本社会」にあるとしている

 だから、それを解決するために主人公はどうにかしようとしているんだけど、
 
具体的な解決策にはあまり触れられていなくて、劇場版2の最後に

 「上がりを決め込んでいるおっさん達が若者に席を譲ること」

 という、まあネット上ではありがちな内容となっている



 ただ、面白いのが、元官僚のセレソンの解決策との対比で、

 元官僚のセレソンは「得意分野にこだわった小回りの利く国家」を目指しており、そのためには現在の大きな国家をドラスティックに変えなければならない
 ただ、総理大臣になったところで、勝手な国民のせいで結局何をなすこともできない
 ならば、国民の自由を少しずつ気づかれないように奪って行けばいい(内務省復活)
 そのための方法として、ミサイル爆撃でも何でも日本という国を揺るがすような事件を起こし、その間隙を縫って権力の中枢に入り込む必要がある
 その後は、自分の能力で変えていけるだろう

というもの

 主人公はそれに対し、「国民個人個人はそんなに馬鹿ではない。もっと個人を尊重した方が良い」という考えに立っている


 元官僚のセレソンは「社会主義」を指向しており、「統制国家」への移行が変化を起こすためには一時的に必要だ、というもの
 主人公はどちらかというと「市場主義」に立っており、「個人」を国家の構成単位(コントロールされるもの)として見るだけではなく、その意思を重要視している、というもの

 もちろん僕は主人公の意見に賛成で、元官僚のセレソンの意見を「愛」がない」と一蹴する点も好きだ


 また、ミスターアウトサイドの
 「自分たちは頑張ったが、あの時は何も分からない状況で、その結果を否定されることはつらい。でも、日本のことは心配だから変えてもらえないだろうか」
っていう意見も素直な感じで面白い

 頑張った、それも長年にわたり頑張った結果が否定されたらそりゃつらいよね
 だから陰ながら応援するって気持ちもわかるし、でも、
 「自分は頑張りを否定されたくないし矢面に立ちたくないから、勝手だと思われても「日本のため」ってことでなら許されるよね」
っていうのも頷ける

 イラッとはするけど、結果が評価されないのはつらいだろうから同情はできる


 そんなこんなで、この意外と社会派アニメ、恋愛を絡めたりして濃度はそんなに無いけど、言いたいことを言ってくれているのでスカッとはすると思う

 テンポも良いし僕はお勧めです!





 一応、以下、ネタバレ注意のアニメ版からのあらすじ
 長いので余裕があればどうぞ


 
 アニメ版では、日本がセレソンによってミサイル爆撃されていたり、そのミサイル爆撃から住民を救ったのが主人公だったり、二回目のミサイル爆撃を主人公が阻止したりする
 セレソンの一人に官僚出身の男がいてそいつが裏で操っているんだけど、そいつが「ミスターアウトサイド」の正体を暴いちゃったり、「ジュイス」を自分のものにしようとしたり、でミサイル爆撃の邪魔をする主人公と対立する
 アニメ版は、二回目のミサイル爆撃を主人公が阻止する所で終わって、そこで主人公が「日本の王様にしてくれ」という依頼を「ジュイス」にして、それが受理され、再び記憶喪失になった主人公をヒロインと東のエデンのメンバーが探すところから劇場版はスタート

 劇場版では、どうにかヒロインが主人公をアメリカで見つけ出すんだけど、ミサイル爆撃の首謀者として「エアーキング」って名前で祭り上げられているわ元総理の隠し子だってことにされるわで、大変大変
 しかもまた元官僚のセレソンが「ジュイス」の居場所を知っちゃって「ジュイス」をミサイル爆撃しちゃう
 主人公の味方のセレソンが身代わりになってくれて事なきを得たんだけど、それまでの過程でアニメ版までの記憶を取り戻していた主人公は、「ジュイス」を守るためというのもあり、また、元総理の奥さんに呼び出されたりしたのもあり日本に帰国する(ここまでが1の内容)

 その頃、日本で主人公探しに行ったヒロインをサポートしていた「東のエデン」メンバーたちは、テロリスト(主人公)の仲間として公安警察に追われる羽目になる
 また、主人公も「ジュイス」を元官僚のセレソンから守るために、足取りを知られないように「ジュイス」を使わないで(ジュイスを使ったことは携帯の履歴として他のセレソンに分かってしまう)「ジュイス」(大型コンピューター)を乗せたトラックごと身を隠す
 主人公から「ジュイス」の力を奪ったうえでテロリストの汚名を着せて事態を収拾するつもりだった元官僚は、主人公に裏を書かれて計画が破たん
 最後に、主人公に「ゲームから降りてくれ」というお願いをしに行く
 その頃、「東のエデン」のメンバーは、セレソンケータイの履歴を分析していくことで、このセレソンゲームの首謀者ミスターアウトサイドがどこにいるのかを突き止め話を聞きに行くことにする

 ここからがクライマックスで、両者は「日本を良くするためにはどうしたら良いのか」という議題(前者二人)、「なぜこんなゲームを始めたのか」という議題(後者二人)について話すことになる
 その結果、主人公と元官僚のセレソンはやり方こそ違うものの方向は同じことが分かり、ゲーム開始の動機も首謀者の話から分かる
 最後は、元官僚のお願いを主人公が断って、テロリストとして日本国民全員に電話で要求を宣告
 その要求は「現在、上がりを決め込んでいるおっさんたちは早く退場するなり何なりして若者たちに席を譲れ。そして若者たちと一緒に頑張れ」というもの、「そうしなければ日本中の若者たちを日本から失踪させるという」
 それを聞いたミスターアウトサイドはゲームを全員勝者として終了させることを決め、その褒美として全員の記憶を消すことにする
 だが、主人公だけは記憶喪失を何度か行っているおかげで消されずに済み、「このゲームを考えた奴をぶんなぐる」という当初の目的のために姿を消す
 一方、世の中は主人公の要求によって何が変わったかというとほぼ変わらず、変わったことといえば、全国のニートたちが主人公の住処だった豊洲に住み始めたこと(全国2万人のニートが主人公によって外国に連れ出されており、主人公に特別な感情がある)と若者に対して手を差し伸べる企業が少し出てきたことくらい
 ただ、ヒロインはそうはいっても目には見えない所で事態を良くなり始めているんだ、と思っておしまい


以上でした

ふー、面白かったから長く書き過ぎちまった
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  1. 2011/01/16(日) 23:36:26|
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DVD:サマーウォーズ 感想(分析編)

 さて、感情のままに書いてきたけど、ちょっと違った見方をしてみる

 先日、「動物化するポストモダン」という本を読んだ(感想はこちらに書きました)のだけれど、その中で、「現代(2001年時点)では萌え要素や泣き要素を組み合わせることで、消費者を得る「データベース消費」なる事態が起こっている」となっている

 この本では、所謂ギャルゲーエヴァンゲリオンなどのアニメとそれを消費するオタク達を対象に分析しているのだけれど、そこでの萌え要素や泣き要素は恋愛がメインだったと思う

 で、考えてみたのだけれど、もしかして、サマーウォーズのような「古き良き伝統」も一種のデータベースなのではないか

 だって、ちょっと前にやっていた三谷幸喜のドラマスペシャル(美空ひばりとか出てくる奴)とかALWAYS三丁目の夕日(見たことないけど)とかなんて「昔は良かった」って懐かしむのが目的のだし、サマーウォーズと参照しているデータベースは一緒なんじゃないかと思ったんだ

 ためしに名づけてみようと思う

「懐かし要素」?
「レトロ要素」?
「昭和要素」?
それともいっそのこと「武家要素」?

 うーん、どれもぴんと来ないなあ

 とりあえずまとめると

 「動物化するポストモダン」では近代から現代にかけて下記の様な世界解釈のモデルチェンジが起こっているとしている

「大きな物語→小さな物語」(近代)
「データベース→小さなデータ、小さなデータ←データベース」(現代)


 PCの登場で、昔だったら誰もアクセスできなかった大きな物語に、アクセスできるようになったことで、大きな物語は失われ、感情に訴えかける要素を細分化したデータベースとなってしまった
 ただ、消費者たちは、それが作られたもので、自分でも努力すれば作れるものだとは知っている。けれど、それでも動物的に物語を消費して感情的に反応してしまうし、それを良しとしてしまう

 そして作り手たちもこのデータベースを改ざんして大きな物語を消費した気になるのだけれど、改ざんした瞬間からそれは神聖な大きな物語ではなくなり、延々とデータベースにアクセスして改ざんすることになる、という


 この流れはきっと必然的で、そう考えると、個人の志向が細分化してマーケティングが難しくなったり、幸福度という指標が必要になったりする、とかいった現在の潮流とも関係しているのかなあ、と思った


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  1. 2010/11/11(木) 00:55:23|
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DVD:サマーウォーズ 感想(感動編)

 「時をかける少女」のアニメ版を作っていたスタジオの新作
 映画館で観たかったけど、気づいたら終わっていたので、DVDで観る

 「時をかける少女」も良かったけど、今回もイイ!

 何が良いって、仮想空間の作りこみが素晴らしいんだ

 「攻殻機動隊 2ndGIG」でも、電脳空間が、表現されていたけれど、本作では、「オズ」という「セカンドライフ」の進化版みたいな仮想空間が表現されている
 ただし、セカンドライフと違うのは、現実世界の風景を反映していないこと
 税金の支払ができたり、とか、ゲーム、とか。会社の支社があったり、とかはするけれど、見た目は「攻殻機動隊 2ndGIG」の電脳空間みたいなのになっている

 背景が青でキャラクターは全員アバターとして登場していて、そのデザインがポップで可愛らしくて凄いなあ、と感心させられたんだ



 ところで、あらすじはというと(ここからかなりネタバレです)

ペタしてね


 憧れの先輩(ヒロイン)の実家になぜか行くことになった主人公。その実家は、旧家で戦国時代から家系が連なっていたりして、親戚の数がものすごい。その実家の中心人物といえるのが、ヒロインのおばあちゃんで、このおばあちゃんの誕生日に彼氏を見せる約束をヒロインがしていて、そのための彼氏役として主人公は抜擢されたんだ
 で、物語は、この先輩の実家で進んでいくんだけど、上述のオズという仮想空間が謎のAIに乗っ取られてしまう。現実世界の司法やらビジネスやらに深く浸透しているオズが乗っ取られてしまったことで、現実世界は大変なことになる。親戚一同が集まって、誕生日を祝うはずだったのに、信号が壊れたから世界中で交通渋滞は起こるし、警報の誤作動が起こったせいで消防士の親戚はてんてこまいになって集まれない。
 おばあちゃんの活躍やら主人公やオズが得意な親戚のおかげで事態は収集したかと思ったが、なんとAIが小惑星往還機のシステムを乗っ取ってしまってそれを各施設に墜落させようとしていることが分かった。
 さて、地球の運命はいかに!?

といった内容


 オズの表現がすごいのはもう上述したけど、あとひとつこの映画の見所があって

 それは「おばあちゃん」である
 
 とにかくおばあちゃんがカッコイイ!!

 昔ながらの一本筋が通った武家の女性で、出戻りの養子に薙刀で迫る部分なんて、人生への力のかけ方が違うなあと感心してしまう
 謎のAIを作ったのがその養子だからって、薙刀持って「今、ここで死ね」なんて言えないっすよ

 イメージだけど現代の家庭だったら、命を張ってその養子を守るって展開になりそうなものなのに
 他人様に多大な、そりゃもう多大な迷惑をかけた責任を取れってことなんだろうけれど・・・すげえぜ、ばあちゃん、背筋がしゃっきりしちゃうぜ


 あと、おばあちゃんの人脈が訳分からん
 旧家だからって、警視総監とか高級官僚とか知り合いいないだろ、普通
 まあそういう人脈はかなーりご都合主義的な感じがしたけれど、おばあちゃんがオズで社会システムが混乱したときに、社会を中核を担っているようなそういう人脈に一人ひとり電話をかけて、「あんたならできる」って励ますシーンがあるのだけれど、このシーンはもうやばいね、泣けるね
 そんなこと、言われてみたいもんだ

 
 とまあ長々と感動を語ってしまったけれど、ちょっと理性的なこともちゃんと考えたのでそれはまた次回に



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  1. 2010/11/09(火) 20:29:04|
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