本屋好きの日常

BOOKSHOP LOVER=本屋好きの日記

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DVD:サマーウォーズ 感想(分析編)

 さて、感情のままに書いてきたけど、ちょっと違った見方をしてみる

 先日、「動物化するポストモダン」という本を読んだ(感想はこちらに書きました)のだけれど、その中で、「現代(2001年時点)では萌え要素や泣き要素を組み合わせることで、消費者を得る「データベース消費」なる事態が起こっている」となっている

 この本では、所謂ギャルゲーエヴァンゲリオンなどのアニメとそれを消費するオタク達を対象に分析しているのだけれど、そこでの萌え要素や泣き要素は恋愛がメインだったと思う

 で、考えてみたのだけれど、もしかして、サマーウォーズのような「古き良き伝統」も一種のデータベースなのではないか

 だって、ちょっと前にやっていた三谷幸喜のドラマスペシャル(美空ひばりとか出てくる奴)とかALWAYS三丁目の夕日(見たことないけど)とかなんて「昔は良かった」って懐かしむのが目的のだし、サマーウォーズと参照しているデータベースは一緒なんじゃないかと思ったんだ

 ためしに名づけてみようと思う

「懐かし要素」?
「レトロ要素」?
「昭和要素」?
それともいっそのこと「武家要素」?

 うーん、どれもぴんと来ないなあ

 とりあえずまとめると

 「動物化するポストモダン」では近代から現代にかけて下記の様な世界解釈のモデルチェンジが起こっているとしている

「大きな物語→小さな物語」(近代)
「データベース→小さなデータ、小さなデータ←データベース」(現代)


 PCの登場で、昔だったら誰もアクセスできなかった大きな物語に、アクセスできるようになったことで、大きな物語は失われ、感情に訴えかける要素を細分化したデータベースとなってしまった
 ただ、消費者たちは、それが作られたもので、自分でも努力すれば作れるものだとは知っている。けれど、それでも動物的に物語を消費して感情的に反応してしまうし、それを良しとしてしまう

 そして作り手たちもこのデータベースを改ざんして大きな物語を消費した気になるのだけれど、改ざんした瞬間からそれは神聖な大きな物語ではなくなり、延々とデータベースにアクセスして改ざんすることになる、という


 この流れはきっと必然的で、そう考えると、個人の志向が細分化してマーケティングが難しくなったり、幸福度という指標が必要になったりする、とかいった現在の潮流とも関係しているのかなあ、と思った


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  1. 2010/11/11(木) 00:55:23|
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DVD:サマーウォーズ 感想(感動編)

 「時をかける少女」のアニメ版を作っていたスタジオの新作
 映画館で観たかったけど、気づいたら終わっていたので、DVDで観る

 「時をかける少女」も良かったけど、今回もイイ!

 何が良いって、仮想空間の作りこみが素晴らしいんだ

 「攻殻機動隊 2ndGIG」でも、電脳空間が、表現されていたけれど、本作では、「オズ」という「セカンドライフ」の進化版みたいな仮想空間が表現されている
 ただし、セカンドライフと違うのは、現実世界の風景を反映していないこと
 税金の支払ができたり、とか、ゲーム、とか。会社の支社があったり、とかはするけれど、見た目は「攻殻機動隊 2ndGIG」の電脳空間みたいなのになっている

 背景が青でキャラクターは全員アバターとして登場していて、そのデザインがポップで可愛らしくて凄いなあ、と感心させられたんだ



 ところで、あらすじはというと(ここからかなりネタバレです)

ペタしてね


 憧れの先輩(ヒロイン)の実家になぜか行くことになった主人公。その実家は、旧家で戦国時代から家系が連なっていたりして、親戚の数がものすごい。その実家の中心人物といえるのが、ヒロインのおばあちゃんで、このおばあちゃんの誕生日に彼氏を見せる約束をヒロインがしていて、そのための彼氏役として主人公は抜擢されたんだ
 で、物語は、この先輩の実家で進んでいくんだけど、上述のオズという仮想空間が謎のAIに乗っ取られてしまう。現実世界の司法やらビジネスやらに深く浸透しているオズが乗っ取られてしまったことで、現実世界は大変なことになる。親戚一同が集まって、誕生日を祝うはずだったのに、信号が壊れたから世界中で交通渋滞は起こるし、警報の誤作動が起こったせいで消防士の親戚はてんてこまいになって集まれない。
 おばあちゃんの活躍やら主人公やオズが得意な親戚のおかげで事態は収集したかと思ったが、なんとAIが小惑星往還機のシステムを乗っ取ってしまってそれを各施設に墜落させようとしていることが分かった。
 さて、地球の運命はいかに!?

といった内容


 オズの表現がすごいのはもう上述したけど、あとひとつこの映画の見所があって

 それは「おばあちゃん」である
 
 とにかくおばあちゃんがカッコイイ!!

 昔ながらの一本筋が通った武家の女性で、出戻りの養子に薙刀で迫る部分なんて、人生への力のかけ方が違うなあと感心してしまう
 謎のAIを作ったのがその養子だからって、薙刀持って「今、ここで死ね」なんて言えないっすよ

 イメージだけど現代の家庭だったら、命を張ってその養子を守るって展開になりそうなものなのに
 他人様に多大な、そりゃもう多大な迷惑をかけた責任を取れってことなんだろうけれど・・・すげえぜ、ばあちゃん、背筋がしゃっきりしちゃうぜ


 あと、おばあちゃんの人脈が訳分からん
 旧家だからって、警視総監とか高級官僚とか知り合いいないだろ、普通
 まあそういう人脈はかなーりご都合主義的な感じがしたけれど、おばあちゃんがオズで社会システムが混乱したときに、社会を中核を担っているようなそういう人脈に一人ひとり電話をかけて、「あんたならできる」って励ますシーンがあるのだけれど、このシーンはもうやばいね、泣けるね
 そんなこと、言われてみたいもんだ

 
 とまあ長々と感動を語ってしまったけれど、ちょっと理性的なこともちゃんと考えたのでそれはまた次回に



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  1. 2010/11/09(火) 20:29:04|
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