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web投げ銭、広まって欲しいなあ

以前の記事で、web投げ銭が広まったら、コンテンツを作る人にとって選択肢が増えて発信しやすくなるし生活もしやすくなるんじゃないかなあ、ということを書いたけれども、実はそんなに広まっていないみたいで、原因を考えてみた。

ろじぱらが提唱した時(2002年)に試してみた有名サイトの人が使用を断念したりはてなブックマークがポイント送信機能を付けたり(2005年、投げ銭と実質的に同じ)とそれなりに動きはあるようだけど、それも5年も前の話で、 今じゃあグーグル先生で検索してみても83500件しかヒットしない

原因はなんだろうか。

この記事でも考察しているけれど、多分、「ネット上のコンテンツは基本的に無料である」ことがネットの常識であるのが大きな原因のひとつじゃないかと思うんだ。

web投げ銭が流行らないのはネット=無料だという常識



少し前に「FREE」という本が流行ったけれど、内容は、基本的にネット上のコンテンツは無料であるほうが良いし、有料であるよりは無料であるほうが受け入れられやすいので、結局、無料が最も戦略的な方法である。で、受け入れられた上で、広告料や有料のプレミアム会員になってもらったり一部コンテンツに課金すること(ゲームの有料アイテムとか)で稼ぐ。といった感じだと思う。

こういうことからそもそもコンテンツ作成者の考え方がコンテンツを有料化することに否定的な側面があるのかもしれないし、「コンテンツを有料化はしたいのだけれど、まずは無料で利用してもらってから・・・」という考え方なのかもしれない。また、そもそも「自分が好きで公開したものでお金を取ることは嫌だ」とか「お金が介在するとなんとなくコンテンツそのものが汚い気がする」といった日本人的な感覚もあるのかもしれない。

ただ、そう考えていくと、有料メルマガとかitunes、アプリなんかがなぜ流行っているのか説明できない。

じゃあなぜなんだろうかって考えたら結局のところ、そのコンテンツに対して、「コンテンツ利用者が見てやっている、読んでやっている、聞いてやっているという意識を持っているかどうか」なんだと思うんだよね。

「コンテンツを見てやっている」という意識



「コンテンツ作成者が一定以上の権威を獲得しているかどうか」と言い直しても良い。例えば、itunes(音楽以外のアプリも含む)なら天下のアップルがプラットフォームということが強いと思うし、その上で無料・有料の判断は、アップルが保障しているように利用者には見える。

有料メルマガだったら、そもそもお金を払って読むか読まないかを読者に委ねていて、読者側からすれば、お金を払わないと読めないということはそれなりの内容があるとして安心できるし、テキストファイルでお金を取るという行為自体がネット上では特別なことなので有料化は権威付けとしての機能を果たしている。
(もちろん酷い内容のものもあるだろうけど、それはなぜ有料にしたのかというよりは詐欺かどうか、という議論になると思う)

それじゃあweb投げ銭はどうなのか。中途半端なんだと思う。

微妙な定義



web投げ銭は自分のブログやHPにつけるときに定義づけを行ったほうが良いと「ろじぱら」でも言っているんだけど、これってつまりネット上でのweb投げ銭が、新しくも誤解を招きやすいものであることを前提としている。

で、問題の定義なんだけど、ちゃんと読めば趣旨も狙いも理解できるし共感もできる(正直、大賛成だ)。ただ、「読んだことに対する将来の利益を求めない」ということが理解を得づらいのかなあって思っていて、今まで無料で読めていたものが無料で読めなくなる、という点で思わず不愉快になってしまうと思うし(信じていた前提が覆されることは抵抗感が強いと思う)、その不愉快な気持ちと(本来は定義を読んでいれば納得しなくてはいけないことは分かっているけれども不愉快になってしまうので)バランスを取るために、将来の利益を求めてしまうのだと思う。

「もともとお金という代償を差し出さなければ手に入れられない情報だ」という権威付けをするつもりが無いコンテンツが、「急にできればお金をくれたら嬉しい」という意思表示をしだす。これって消費者にしてみれば「え?作成者はどういう立場で公開しているの?」って思ってしまうんじゃないだろうか。

Radioheadのネット課金



音楽業界では、Radioheadが「新曲を聴いて好きな金額だけ振り込んでくれ」ってことをやって成功しているみたいだけれど、これはもとからRadioheadがプロとして有料で公開していたことを、投げ銭的にやっただけなので、もし、アマチュアが急にこんなことをやりだしても批判があったりそもそも儲けにならなかったりするんだと思う。(日本でも音楽業界では試みられているみたい(同じ記事)。これもプロがやっていることだけれど)。ちなみに動画でも同じような試みはあるみたい(これはアメリカだけどね)。

じゃあweb投げ銭はどうやったら日本で普及するんだって考えたら、多分、まだしばらくは普及しないかも、という結論になった。

能動的消費のみのネットでは無理か?



そもそもweb投げ銭は、大道芸人が路上でお金をもらうように自由に寄付みたいな形で、(現在は)無料だけどネット上で良質なコンテンツを作成している人に応援の気持ちを伝えようって気持ちで始まったのだけれど、投げ銭は現実世界の話で、受動と行動が入り混じっている世界(大道芸人の芸は通りすがりに受動的に見てしまい興味が無ければ通り過ぎれるし、気になったら立ち止まればよい)だからこそ可能なのであって、ネット世界では、行動しなければコンテンツを消費することはできない(chromeやfirefoxを開いたときのページにしておけば別だけど)以上、難しいと思う。

ネット上では、自分から探さない限りコンテンツに出会うことは少ないので、そのコンテンツのページに行くという行為の時点で、現実世界よりも負荷が多くかかっている。それでも、そのコンテンツを見るのは何故かというと、面白いし役立つからであり、それ以上でも以下でもない。だから、急に有料になったとしても、気に入らなければ見るのをよせば良い。

ただ、「有料というわけではないけどお金をくれたら嬉しい」という立場のweb投げ銭では、消費者は、どういう気持ちで見ればいいかが分からなくなる。

「え~、面白いけどこれ作った人お金欲しがってるよ。冷めるわー」みたいな。

だから、立場が曖昧なweb投げ銭は流行らないんだと思うんだ。もっと多くの人たちが、ネットをまるで街頭を歩くかのように、何の抵抗や負荷も無く、行き来できるようになれば、もっと広まるのかとも思った。そのためにはデバイスの進化とかマイクロペイメントの問題を克服したりすることが必要だろうけど、まあ、この記事みたいにツイッターと連動した試みがあるみたいだし、数年経ったら日本でも何か動きがあるかもね。

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  1. 2012/09/24(月) 10:33:22|
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