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『東京都青少年の健全な育成に関する条例』について

初めに断っておくけれど、僕は、「性犯罪は断固撲滅すべきだと思っているし性犯罪者はきちんと罰を受けなければいけない」、と考えている。

どうやら「非実在青少年」というワードで一躍有名になった「都青少年健全育成条例」が、「改正」されて、今月12/15に議決されてしまう可能性があるらしい(民主党の都議員が賛同の方向になったみたい・・・)

非実在青少年www


僕は、もう初めに「非実在青少年」とかいう言葉が出てきた時点から、「何の冗談なんだ?」と本気で驚いたわけなんだけど、調べてみると当事者たちはどうやら本気で思っているらしく、「否決されて良かったなー」なんて安心していたら「改正?いやパワーアップ」してまた提出されたらしい。その上、反対していた民主党議員が、このパワーアップ案で賛成派に回ったらしく、可決される見通しみたい。

本当にもう何の冗談なんだよ!

まあ感情的に納得できないのはともかく、とりあえずチラホラと調べた感じから争点をまとめておく。

賛成派の主張



反対派の主張



争点



と、まあこんな感じ。えー、もちろん僕は反対派なので、このまとめ方が偏っている可能性は、否定しないけれども、それを踏まえて言えることは、「賛成派の賛成する根拠が何なのか?」ということ。「青少年に性的表現による悪影響を与えないため」「未成年に対する性的虐待予防のため」ってとこだろうけれど、どちらもあまり説得力がないんだよなあ。

根拠のない条例



まず、一つ目に関してだけど、これはもうどういうことが悪影響なのかを定義して、それが正しいのかを当事者である青少年を含めた議論で考えていけないと思うけれど、どうも偉い人たちだけの議論で終わっている気がする。さらに、実際に悪影響を与えているか、についてのデータがないことを考えると、そもそも悪影響ないんじゃね?とも思える(思えてしまう)し、規制がある国の方が性犯罪が多いことを考えると、むしろ規制したほうが悪影響かも?ともいえる(もとい言えてしまう)(ちなみに、データ云々に関しては各国の事情があり、規制の有無だけで考えられる問題じゃないことは考えた上で書いている。そもそも客観的データがなければ冷静な議論はできないという例として)。

次に、2つ目は、もちろん実在の青少年(18歳未満)を写したもの(特に合意の上でない児童ポルノ)、に関しては規制してもいいと思うが、「なぜそれがマンガにまで拡張されるのか」、がわからない。漫画は表現の一種であり、それを規制するというのなら、それ相応の客観的な理由が必要であると思うのだが、どうやらデータを見ると規制の理由になりそうなもの(規制により性犯罪が減ったとか、原因が漫画など性的表現が直接原因である性犯罪の列挙とか)はないようだ。

それでも、データはまだないだけで、「エロマンガは確実に性犯罪につながっている!」って主張するんだったら、それはそれで構わないけど、ちゃんと事実(実体験、当事者=子供の意見)に基づいて広く議論をするべきだし、その様に考えるなら、都の「漫画だけ規制するなら表現自由の侵害には当たらない」とかいう爆発ものの論理破綻意見は出てこないはずだ。こんなこと言われたら、「気持ち悪いからとか低劣(思い込み)だから規制したいとかだけなんじゃね?」って思ってしまっても仕方ないだろ(ここからは、性犯罪一般にまで広げた論)。

確かに、撲滅されるべきは児童を被害者とした性犯罪であり、それは推進されてしかるべきだと思う。だから、「青少年による性表現」が、性的行動(もしくは一般的な見解による過激な性的行動)を知らない青少年にそういった知識を与え性的行動に結びつけるのではないか、という危惧は、一定の理解が得られると思う。知らなかったらそういった行動を取るとは考えにくい、というのは直感的に分かりやすいからだ。

必要なのはセックス・リテラシー



でも、本当にそうだろうか。まず、今の青少年は性的表現を含む情報に触れやすい(少なくとも成年するまでにそういった情報に触れていない可能性は非常に少ないと思う)ということはそれはもう直感的に分かると思う。と、言うことは、「規制によって性犯罪を減らすことができるのではないか」という上述した期待は、裏切られることがほぼ確実だということになる。

だって、もう知っているんだもん。

既に知っていることに対して、大人が言えることは、その情報を以下に適切に処理するかであり、いわゆるリテラシーを教えることだと思う。「セックス・リテラシー」とでも表現できることを、大人たちは子供に教えなければならないんじゃないのか。

大体、性的表現に対して「嫌らしい」とか「気持ち悪い」とか言うのは分かる(僕自身は全くそんなことは思っていない)けれど、それを遠ざけたり遮断するのっておかしくね?

人間には性欲があるわけで、これを否定することは生物であることの否定につながるわけで、そうするとどうやってその欲望と付き合っていくことの方が重要なのであって、そのためには性欲に関わる情報をそれこそシャワーのように浴びせてその上で、考えさせて、その時点での答えを聞き、大人はそれに対して「他にも色々な考え方があって、だから現時点ではあなたが所属する社会では「こういうことになっているんだよ」「いけないことはこういうことなんだよ」」って言うことじゃなかろうか。

というか、何も知らないで育った人間が成人してからたまたまそういった青少年に関する性的表現に出会ってしまったとき異常な興味を持って行動に走らない、と誰が言い切れるんだろう。しかも、それは興味を持った本人にとっては気持ちよいことなんだ。

大人なら善悪の判断ができるから問題ないっていう反論はあると思うけど、どうしても一定の割合で我慢ができない、コントロールできないっていう人が出てきてしまうわけで、そういう人が買春(大人だからお金を持っている)や強姦しないと誰が言い切れるだろう。だから、子供のうちからそういった情報にある程度慣らしておくことで、興味の量が少なくなりコントロールしやすくなるってことにはならないのだろうか。

幽霊の正体見たり枯れ尾花



人間は知らないもの理解できないものが怖いのであって、知ってしまえば大したことはない(「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という言葉があるように)。「性」はいけないものではなくて、付き合わなくてはいけないものってだけだ。付き合っていかなくてはならないならば、それと上手にお付き合いしたほうが精神的にも良いことなんじゃなかろうか。

言えることは、女性が男性は怖いって思う気持ちがあることを認識させて(男性なので100%の理解はできない)、その上で、話し合うことじゃないだろうか。それでも理解の努力すらしないで暴力に訴える人はもうカットされてしまえばいいと思う。こんな規制するより性犯罪の厳罰化の方が効果があるような気がするのは僕だけでしょうか。

もし可決されるようならこの記事が言うような冤罪防止の配慮が是非とも必要だと思うんだけど、やっぱり可決されちゃうのかなあ。一体どうすれば良いんだろう・・・。

ざーっくりまとめると、この条例は性犯罪軽減にも表現の自由にも有害の条例だと思う、ということなのでした。本当にもう何を考えているんだよ、石原都知事!!

ちゃんちゃん

参考URL(その他、主に「『東京都青少年の健全な育成に関する条例』 問題点、賛成派、反対派主張、よく使われる用語のまとめ」からのリンクで、色々見たけど、面倒なのでこれだけで勘弁して)



石原都知事の発言 その1
その2
原文アップブログ
反論ブログ その1
その2
その3
児童ポルノとは
3分で分かる都条例改正案
『東京都青少年の健全な育成に関する条例』 問題点、賛成派、反対派主張、よく使われる用語のまとめ
強姦件数の各国比較
諸外国における非実在青少年の規制例
セーブ・ザチルドレン・ジャパンの見解

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  1. 2012/09/24(月) 10:34:17|
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